飼い犬が天の川を渡って行きました。
こんばんは、相原一希です。
7月7日23時35分に我が家の飼い犬が息を引き取りました。
昨日痙攣の強い発作を起こし、獣医にて痙攣を抑える薬剤の点滴を投与してもらい、
発作は止まりましたが、
その際にもって1週間でしょう。とのことで覚悟はしていました。
帰宅後からずっと息が荒い状態で眠ったままでしたが、
先ほど、天寿を全うしました。
輪廻転生という言葉が仏教の考え方でありますが、
動物で生まれ変わるということは、前世は人間であった可能性もあるわけで、
我が家の犬は、前世は人間だったのではないかと思う節がいくつもあって、
犬らしくないといえば可哀そうですが、
いい意味で犬らしくない、何かを悟っているような犬でした。
自分のことを人間だと思っているというか、
表現が難しいですが、
例えば人を警戒して、吠えるだったり、泣きわめいたりなどといったことは記憶になく、鏡に自分の姿が写っていても、それは鏡だとわかっている、どことなく不思議な犬でした。
犬種はミニチュアダックスフンド。15年と10か月。
この9月で16歳になる高齢犬でした。
食欲旺盛なことと、骨格が大きく、ミニチュアダックスフンドには見えないほどの中型犬サイズの犬でした。
加齢により、心臓の弁がうまく閉じずに血液が逆流してしまう、
人間でいうところの、心臓弁膜症に近い状態であることが発覚したのが3年ほどまえになります。
そのころから獣医に月に2度通い、強心剤のお薬をもらって服薬して経過は良好でしたが、実家を引き払い、今のマンションへ引っ越してきて間もなく、
てんかんの発作を起こし、獣医へ。
それ以来、てんかんを抑える薬が加わり、
たまにてんかんの発作を起こすことがありましたが、
心臓の経過は良好だったため、月に2度の通院は欠かさずに通い、
先生からも、体重のコントロールをしつつ様子を見ましょう。
心臓の調子はいいですよ。と言ってくださっていたので、来年まで過ごせるかなと思っていたのですが、
一昨日の朝、夕と痙攣発作が起き、夕方の発作は特に強く、
点滴投与をしても収まらないほどの痙攣だったようです。
私は、仕事と懇親会でどうしても抜けられず、
家族にまかせっきりになってしまいましたが、
私が帰ったころには意識はないものの、まだかろうじて息をしており、
頑張れよ。と声をかけて今日1日ずっと寝たままで、
何度か嘔吐しましたが、息をしていました。
ただ、水も飲ませられる状況でもなく、飲み込めないため、
どうにか意識が戻ってくれと思っていましたが、
その願いもむなしく、息を引き取りました。
痙攣の発作が起きたころにはもう意識もない状態で、
注射と点滴処置により、痙攣を抑えることはできましたが、
意識が回復するかどうかは、この子のバイタル次第だと。
そして、七夕の夜に流星群にのるかのように、静かに息を引き取りました。
たくさんの思い出と、笑い、癒しを与えてくれた本当に、本当に物静かな犬でした。
晩年は、耳も遠くなり、目もあまり見えず、動きも年相応になっておりましたが、
食欲だけは旺盛で、長生きするぞと思っていましたが、
やはり病魔には勝てずでした。
話は少しそれますが、
今ペットを飼われているかたも、これから飼う方もそうですが、
本当に我が家に迎え入れて幸せか。
たまには真剣に考えてみてください。
飼い主が仕事の間はずっと寝て待っている。
それって本当に幸せでしょうか?
もちろん、帰ってきて散歩に行き、食事を与えて、撫でてあげる。
ワサワサしてあげる。大切ですよね。
でもそれ以外の時間。ひとりぼっちで家で待ってるんです。
我が家の犬も15年の人生でした。
1日のうち半分以上は寝て過ごすなんてのは当たり前かもしれません。
そうなると、半分だとしても7年分の時間しか飼い主さんと一緒にいる時間がないのです。
その時にしっかりと愛情を注いであげることもそうですが、
一緒にいられる時間を増やすことも大切かもしれません。
同じ時間軸で生きているわけですから、
24時間という時間軸で1日が終わるわけです。
帰ってきて少しだけ、散歩の時間、食事の時間だけ面倒を見る。
人間だって忙しいんだから。
分かります。
だけど、ペットだって寂しく独りぼっちで待ってるんです。
だから飼い主さんが帰ってきたときの喜び方もひとしおです。
殺処分されてしまう犬・猫をはじめたくさんの動物がいます。
命あるものの、命を人間の都合だけで奪ってしまう。
それは巡り巡って人間に返ってくる。
そんな世の中でいいはずがない。
今回飼い犬の死を通して改めていろいろ考えさせられました。
ただ今は、悲しい気持ちよりも、感謝の気持ちのほうが大きいです。
我が家で過ごしてくれて、幸せだったかはわからないけれど、
一緒にいてくれてありがとう。
来世でまた会おう。
だから先に行って、おばあちゃんと待っててね。
ペットが死ぬっていうのはこういう心境なんだなって改めてズッシリと感じています。
享年15歳
七夕の日に、天の川を渡ってしまいましたが、
たくさんの思い出をありがとう。
合掌